カーセックス。以上!
大丈夫な方のみ、ご覧ください。
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「今日も翔ちゃんに送ってもらうので、ここで大丈夫です」
那月と一緒だった仕事が終わり、楽屋で帰り支度をしていると聞こえてきた言葉に思わず突っ込む。
「え、聞いてねえぞ」
「だって、ほら、今日はまだ――、ね?時間あるし、お喋りしたいなって」
ちらりとこちらを窺いながら含みを持たせて言う那月に、嫌な予感と同時にぼっと身体が熱くなるのを感じた。
今日は一日一緒にいながら、なかなかチャンスがなくて、まだ『いつものやつ』をしていなかったから。
「あ、あぁ……まあ、いいけど……」
「それじゃ来栖くん、よろしくお願いします」
那月のマネージャーがとても良い笑顔でお辞儀をした。
「私も失礼します。もう外は真っ暗ですから、気をつけてくださいね」
その様子を見ながら、俺のマネージャーもお辞儀をして楽屋を出て行く。
最近では自分の車で通勤することが増えてきて、まだ寮で住んでた頃と同じ流れで那月を送ることが多かった。
「…………はぁ、まだ、なのは分かってたけど、昨日の今日だし――」
「ええ?昨日の今日だからこそ、離れがたいんですよぉ」
「それも分かるけどさ……」
『いつものやつ』をしないまま、那月のマンションについたはいいけど、ここで「じゃ、またな」は流石にないだろう。マンションの地下駐車場に入ると、俺やマネージャーが来たとき用にと、那月が契約してるスペースに駐車させる。一応、人目を警戒して、頭から突っ込む形で。
「とりあえず、お前ん家行こうぜ……うわっ!」
エンジンを切った瞬間、ガッと背凭れを倒されてしまった。
「待っ……んんっ」
「ごめん、待てない……は、んぅ……」
俺の予感は的中だったらしい。珍しいことじゃないからだ。
シートベルトを外す代わりに、焦ったようにベルトを引き抜かれ、力任せにずり下ろされるズボンと下着。蒸れた自身がクーラーで冷えた空気にひやりとしたのも束の間で、赤く熱を持った唇が根元までを飲み込んだ。びくりと震える腰と同時に飛び出す声を手で押さえて、逃げるように背をつけた。そんなに余裕もなくかぶりつかれたら、抵抗の言葉も言えなくなる。
「ぁ、ん……んん…………ん」
逃げるように引いてしまう腰に構わず、双丘を割ってくる指に飛び上がりながらも期待で息を吐いた。先に舐めてでもいたのか、滑りを帯びた指は痛みもなくすんなりと入ってきた。
「あっ、あっ……」
「んんっ!」
気が抜けそうなぞくぞく感と気持ちよさにきゅっとお尻を締めたら、突き出す形となった自身で喉を突いてしまった。
「あ、ごめっ」
「ごほっ、はぁ、だいじょうぶ……まだ、ほら……やわらかいから痛くないです。ね、かたーくして?」
那月の言う『やわらかい』は信用ならない。現に俺は限界に近かった。那月の熱い口の中とぎゅうぎゅうに締め付けてくる唇のせいだ。那月自身はそんなに力を入れてないつもりかもしれないけど、馬鹿力過ぎるそれが遺憾なく発揮されているからだ。
「も、むり……でる……」
「ん……早くちょうだい……」
唇で強く吸い上げながら、2本に増えた指が中を広げるように動いて、変に力が入る。
少しでも気持ちが良い時間を延ばしたくて、こみ上げてくる射精感を逃がそうと思っても、昨日のことが頭に浮かんでくるし、じわりと香る那月の汗の匂いも相まって呆気なく熱を放ってしまった。
「っ……んんっ――!」
どろりと白濁を引く那月の唇に居たたまれなくなる。けれど、そのまま熱っぽい瞳で嬉しそうに飲み下してしまうのが那月だった。
「ん、はぁ……ここのところ薄――」
「ばか、ばか……」
全部那月せいだった。俺の精液を呑むとかいう、そんな馬鹿げたマイブーム。
本番はなしでもいいけど、精液だけは飲みたいらしく、夜の都合が合わなければ仕事の合間にトイレや楽屋で、地方ロケなんかで会えない日は出発前の朝に。今日は車で、らしい。
いつものやつだったら咥えて出して終わり。でも、指まで使ってくるところをみると――。
「な、挿れんの…?」
「挿れたいけど、昨日、たくさんしたから……指だけ、」
昨日たくさんした――確かにした。それも、俺たちの誕生日だったから、たくさん。だから、昨日の今日ってやつで。だから、余計に薄いわけで。
「でも、お前、それギンギン」
「うん。今挿れちゃうと、車なのに激しくしちゃうかも、だし……」
カーセックスはもろバレらしいと聞いたことあるし、那月は特に激しいから、それは困る、けど――今に始まったことじゃねえだろと突っ込み待ちなのか、それとも昨日の今日で熱が残ってるせいか俺が期待してしまっているだけなのか。
「……ね、翔ちゃん、お尻の穴よく見せて」
「うっ……」
押さえつけられていたシートベルトを外されて、くるっと回転させられると、腰を突き出すように引っ張られる。座席に手をつくと、両手の人差し指が中を覗くようにしてぱくりと左右に動く。
「ばか……ばか」
「ん、かわいいです。とっても綺麗なぴんく色してる……」
昨日、那月の大きいのが納まっていただけあって緩くなっている自覚がある。少し引っ張っただけで、奥の奥まで見られている気がした。
「ここを僕のみるくさんでいっぱいにしてあげたいけど……はぁ、しばらく我慢してね?翔ちゃんなかなか濃くならないんだもん」
昨日したからとか、車だからと言いつつ、本音はこれだ。
毎日搾られてたら濃くなるわけがないってのに。一応、出来る限り那月が飲む分以上出さないようにと、バカみたいな制限をされてはいるけど、しばらく飲まないって選択肢はないらしい。
「うるさい……恥ずかしいことばっかり言うな……」
そんなことを言いながら、那月は熱を持った自身を取り出して、自分で扱き始めてしまった。
「は、はぁ……んっ……」
あのマイブームが始まってから、こういうパターンが多かった。こんなの生殺しだ。
それで、昨日はいつもと逆で俺が那月を咥えてやったんだ。でも、思った以上に口に納まらなくて、ただ舐めるだけになってしまったけど、初めての挑戦だったせいか、勇気もだいぶ必要だったし、那月は感極まりすぎて早漏になっていた。身長的に俺が上になると一緒に舐めあいが出来なくて、今みたいに那月が尻の穴で遊ばれたのがちょっとショックというか。
「……お、俺がやる」
手を伸ばしながらそう言えば、那月は薄く微笑んだ。
「ん、いいんです。今日もされちゃうと、止められなくなっちゃうから……」
昨日の舐めあいリベンジは車内では無理そうだから今度にするにしても、早漏になるぐらい興奮されたのは素直に嬉しかったんだ。
「出すの我慢、するから――ぁあん!」
ぬちぬちと透明の糸を引く先をトントンと叩きながら、中の指が同じように良いところを弾いて、電流のように背中から頭に掛けて快楽が駆け抜ける。
「うーん……僕が大きいせいで翔ちゃんの小さなお尻がおバカさんになっちゃっても嫌だし」
「あ、あぅ……も、お前の形になってんだから、今更」
「ふふ、指入れちゃったから寂しくなっちゃったの?」
言われて、自分が口走ったことにカァと顔が熱くなる。
「そ、んなんじゃ、ねーけど……昨日のこと思い出したら――」
「おいで」
那月は指を引き抜くと、俺を膝の上に乗せながら唇を寄せた。自分の精液の匂いと味が纏わりつくキスに顔をしかめながらも、くちゅくちゅと舌を絡ませる。
「んっ、は、ぁっ……んぅ」
ねっとりとした水音が頭で反響して夢中になっていると、再び持ち上がっている俺と一緒に自身を激しく扱いた。那月の唾液や俺の精液が残るそれに輪を作った指できつく締め上げながら、じゅぽじゅぽと卑猥な音を上げる。
「あん、ぁぁっ、ぁあっ……んん……ぁぁあ……!」
かと思えば、くすぐるように爪で鈴口を撫でられ、どんどん熱が集まっていく。
「や、ぁあ、ん、ぅう……あっ、そんなにしたら、またイク……でるぅ……」
その瞬間、根元をぎゅっと握られて、那月が言い聞かせるように耳元で囁いた。
「っだめだよ。今日はもうイッちゃ……我慢、出来るんでしょう?」
強請ったのは俺だけど、こんなの。
「う、ぅう……ちんぽじゃなくて、ナカ、して……」
恥ずかしさと、苦しさで涙が出てきた。
昨日から涙腺がとんと緩くなっててダメだ。
「あぁ、泣かないで……昨日気持ちよかったもんね、ほしいよね、ごめんね」
体勢を入れ替わると、さっきと同じように座席にしがみ付く形で腰を引っ張られる。背後で見えない期待感でドキドキしていると、入り口を確認するなんていう焦らしもなく、一気にずぷりと奥まで挿ってくるものに熱が溢れた。
「ぁあぁあ……!」
「僕の、わかる?ちゃんとぴったり吸い付いてくるの、ほら、ここの奥のとこ」
最奥の狭くなっているところで那月の先が引っかかって、ちゅぽちゅぽとそこだけを擦られたらたまらない。昨日味わった快楽を強請らないなんて無理だ。
「わか、わかるっ……おくまで、きてる……アッ……あぁ、ぁあっ、ん、あっ、ぁっ……!」
「翔ちゃんが、こんなにすぐえっちしたくなるの珍しいから、挿れるの我慢できると思ったんです。でも、そうだよね、今日一日ぽっかり空いて寂しかったんだよね?」
ゆるゆると引き抜かれて、ばちゅんと一突きされると快楽のせいで視界が白く光った。
「ひあ、ぁっ、そう、ああっ……あーーー……なつきの、大きいの、ぁ、ぁっぁあっあん……」
「はぁ、昨日もね、翔ちゃんの中、ぎゅぅうって放してくれなくて、僕のみるくさんいーっぱい飲みたいって、ぎゅうぎゅうしてくるんですよ。かわいいね」
ぐりぐりと押し付けられる腰に、那月の言葉通りに中がびくびくと震えてる気がして顔から火が出そうだった。
「あぅ、あぅ……そな、勝手になる、も……あっ、あっ……んぅぅ、」
「うん、おちんちんでイッちゃだめだよ?我慢できる?」
言いながら、那月はさっきまでより激しく腰を動かした。
「あん、ぁっあ、んん、……俺、もう奥で、おくでイケるし……我慢できる、あっあ!」
那月が動くたびに車体がぐらぐらと揺れて、こんな一般の目にも触れるようなところで強請ってしまった自分に自己嫌悪しながらも、背徳感で一層煽られた。
「でも、たまーに失敗しちゃうでしょ?ぐずぐずにしたら、よくわかんなくなっちゃってお漏らし――」
「お、おしっこみたいに言うな!」
那月の我慢汁が滑りを良くして、増す激しさに頭がぼうっとしてくる。実際、涙と涎でぐちゃぐちゃで、中だけでなく自分のものもじんじんと痛かった。
「がまんする、がまんするから、なつき、あんっ、あんぁん、ぁあ、んんっあぅ、あっ……!」
抉るように前立腺が擦れ、奥の奥を拓かれていく感覚と、引き抜かれる寂しさが交互にやってくる。那月の荒い吐息が髪や首筋に掛かり、それがまた渇望させる。
「は、はぁ、おくでキスして……那月、んんぅ……」
瞬間、那月が一番奥を穿つ。脳天が痺れるように視界が弾けて、バカみたいに開く唇に那月の舌が絡まる。
「んんっ、ぁ、ちゅく、はぁ、翔ちゃんえっちなお顔してる……ここ、僕の先っぽでキスするのだいすきだもんね。僕ぐらい大きくないとここにキスできないんだよ」
「ぁ、ぁ……すきに、させたの、お前だから、お前しかいらない……」
一際大きく脈打つ那月に、自分の鼓動までも煩く響いた。
「ふふ、それじゃ、今日もたくさん気持ちよくなろうね――」
Congratulations!
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最初は69を書こうかと思ったのですが、いつの間にやらカーセッ!になっていた。
たった一輪〜で書いた69でかなり満足してるっていう。気になる方はそちらもぜひ…!
主にこの最高過ぎる情報(https://togetter.com/li/792018)に興奮したからいつか書こうと思っていてですねはい
執筆2017/05/27〜06/08